先端材料システム学講座│佐賀大学理工学部機械システム工学科

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研究内容

マグネシウム合金の繰返し変形挙動・疲労挙動の解明(森田)

マグネシウム合金は,実用金属中で最も軽量であり,比強度に優れることから携帯用電子機器あるいは自動車等の輸送機器の部品として使用されるようになってきています.
特に輸送機器の軽量化を目的として構造部材への適用が期待されているマグネシウム合金展伸材においては,変形・破壊・疲労特性の把握が重要です.
マグネシウム合金展伸材は,その結晶構造(HCP)や加工時に形成される強い底面集合組織[図1]によって他の一般的な金属材料とは異なる変形挙動を示します.
例えば,(1)負荷方向による機械的特性の異方性,(2)負荷−除荷時の擬弾性挙動,(3)高サイクル・低サイクル疲労試験時の応力−ひずみヒステリシスループの非対称性などです.
また,疲労き裂の進展は,結晶方位(集合組織)に強く依存します.[図2]
本研究室では,様々な強度レベルのマグネシウム合金展伸材の繰返し変形挙動・疲労特性(疲労強度や疲労き裂の発生・進展)とミクロ組織(集合組織や結晶粒径など)との関係について研究を行っています.

図1

図2

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